あなたとご一緒したかった。 布 美しき日本の手仕事展 @横浜歴史博物館

2021年 9月 8日 横浜歴史博物館を出たら、弱い雨が降り始めていた。

少し前に電話で話した時に、お誘いしたかったが、なんとなく憚られた。

今日は午後2時から3時の予約入館で、母と昼食をとった後、ゆっくりと午後から出かけてきた。

「布 美しき日本の手仕事展」


それが一番最後の展示物なのだが、入り口すぐ右側に飾られていて、一目で、芭蕉布の着物だとわかった。

とは言っても、沖縄の物はこれ1点のみで、残りの展示品はすべて東北地方の物である。

昔は東北では気候的に綿が栽培できず、麻布が一般的で、補強や保温といった実用的な面もあったろうが、「こぎん」や「菱刺」などの手仕事の技が施されるようになった。

大きなくくりで言えば、刺繍のようなものだが、緻密で素晴らしく美しい。

それにしても、精密な手作業で、これに費やされた膨大な時間を想うと、頭がくらくらとし、

これらを作った当時の無名の女性たちの苦労や辛抱強さがしのばれる。

麻の他にも木の皮や紙(反故にした紙)から糸を作り、布を織りあげている。


でもまさか、これらの着物が現代において、博物館や美術館に納められるようになるとは彼女たちは考えてもいなかっただろうと思う。

アイヌの着物も展示されており、青森にもアイヌの方が住んでいたと解説にあった。



昔、ラオスに旅をした。 当時のブログにも書いたが、ホテルのブティックに古い民族衣装が売られていた。

ホテルのブティックと聞いても馬鹿にしてはいけない。 単なる土産物にあらず。

これはただ物ではない、と確信するような代物で、ドル建てだったが、50万以上だった。

ぼんやりと眺めていたら、ホテルのスタッフが寄ってきて、耳元でささやく。


「ほとんどの昔の良い物は美術館にありますが、これらを専門にコレクションする者もおります。マダム(私の事)がお望みなら、ご案内しますので、いつでも申しつけてください」

買えないけどね・・・

***

久米島紬を購入した際に、芭蕉布も見せてもらったが、もう、目の玉が飛び出るような値段でため息がでた。

庭のバラIMG_7648.JPG

今朝はバラが2輪咲いた。

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往きの市営地下鉄の中で、須賀敦子全集の「ガールの水道橋」を読み終えた。

何とも言えない哀切な一編で、「よかった、あなたをここに連れてきて」という文で終わる。

言った本人は若くして亡くなっており、読み終えて、涙がこぼれそうになった。

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昨日の記録 収穫 ゴーヤ30,31,32,33号(2本はお嫁にだした)IMG_7629.JPG



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