公転の別の周期に入り始めた私

2020年 11月 9日 美容院の帰り道、落葉低木のハコネウツギが咲いているのを見つけた。 そもそも花の時期は春から夏だ。

ハコネウツギIMG_5551 (2).JPG白い花で始まりピンク色に変色する。

4週間に1度の美容院を終えると一か月が過ぎるわけだ。 一か月がビュンビュンと音を立てて過ぎて行くような気がする。

髪を切って3週間を過ぎたあたりから、刈りあげたところに白いものが目立ち始め、顔の輪郭がぼやけてくる、その上、なんとかぎりぎりで保っている体型が油断しなくとも、すぐにでも弛緩し、垂れ下がるのを感じ始めて、ひどく年を取った気がする、と担当の美容師に話した。

庭のバラIMG_5560 (2).JPG

プルーストは「公転のべつの周期に入り始めた天体」と老いを表現した。

若くて美しい男性ばかりを漁る男爵の老いをこんな風に表現するのは、さすがにプルーストぐらいなものだと思うが、その容赦のない比喩は読んでいるうちに私自身に向けられているようにさへ感じてため息が出る。

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桜の落ち葉

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母の頭の中のある情報が間違った状態で保存され、それを何度正しても、間違った状態で確認を繰り返す。

母の記憶は更新されることが無い。 

9月に会った妹が、母に会う度に嫌いになるとボソッと言ったことを思い出す。

ふと、母も公転のべつの周期に入ってしまったのだと思う。


今日は、午後から応接間を掃除する予定だったが、母と昼食をとり、夕食の下準備を終えたら、そんな気は完全に失せた。

すべきことは午前中に終わらせる、である。



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