大寒なのに春分みたい

2020年 1月 20日 大昔、TVCMで流された化粧品のコピーを思い出した。 

「春なのにコスモスみたい♪」

大寒なのに風もなく日中の気温が13度を超えて、春分みたいな日だった。

クチナシの実IMG_3450.JPG

母に美容院の予約をすすめたが、これでよい、のだそうで、朝のルーティンを終えた10時過ぎに散歩に出た。 

昨晩は牡蠣ご飯とけんちん汁で、今日のお昼は残ったけんちん汁にうどん玉をいれるだけで良いので、気分も軽く1万歩コースでと思ったが、歩いているうちに汗ばんできて、結局、早めに切り上げて40分程度で帰宅した。

歩いた歩数は6100歩止まりだった。

常緑樹と落葉樹IMG_3449.JPG

ソウル ライターは「見ることを楽しむ」と書いていたが、歩いていると自然と内省的になる。

父は2011年の夏を過ぎるころから寝たきりになり、急激に弱り、4か月余りでこの世を去った。

いろんなことが怒涛のように押し寄せて、今となってはあまり思い出せないが、ひとつだけ、後からすごく驚いたことがある。

父名義の預貯金を母が全部自分の名義にしていたこと。

8年前の母はそれだけ頭がしっかりとしていた、ということだ。

川面IMG_3452.JPG

帰宅すると、話し声が聞こえてきて、てっきり母が、電話をしているのだと思った。

そっと引き戸を開けて、ただいまと言ったら、

「どうしてこんなにお金が無くなっちゃたの? 生活保護になる夢を見たんだよ」

お母さん、大丈夫。 お金なくなっていないよ。 通帳確かめましょう。

お母さんが生きている間は少なくとも、生活保護になることは無いよ。

まあ、お金を盗まれたと言われたわけではないが、なんとなく、暗たんとした気分になる。

去年の暑いころ、午睡から覚めた母が今日とまったく同じことを言った。

「どうしてこんなにお金が無くなっちゃったの?」

減ってないよ、お母さん。 

私は母が怖くて、母の貯金の名義を変更するなんてとてもじゃないが・・・

出来ない。

タンポポIMG_3460.JPG

「あんた、こんな天気の悪い寒い日に私のシーツ洗ったりして、今晩は冷たくて寝られりゃしないよ!」

お母さん、ここは日差しが入らないから、ちょっと外に出てごらん。 

ものすごくよいお天気で暖かいから。

セキレイIMG_3453 (2).JPG

こんな会話を交わしていると、セキレイのように、誰か、私を先導してくれまいか? 

などと思う。


午後のルーティンを終えて自室に戻って、「失われた時を求めて」を読む。 

話の中に出てくる「大叔母」が、どこがと聞かれても答えられないが、なんとなく、母に似ているような気がする。

それにしても・・・

午後4時過ぎに1階から2階へ上がりドアを開けると、部屋の空気がまだ暖かかった。

大寒なのに春分みたい。


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