ひとり浮草日記　いったい私どうなるのん？

２０１２年　１月　７日　七草がゆを食べる日　晴れときどき曇り

今日はいつものように土曜日の大掃除をしていたら、来客があった。　妹の亭主である。　お線香を上げさせてくださいというので、断るわけにもいかず部屋に上げた。

私はときどき母の事をまったく理解できないことがある。今日もそうで、昨日の夜に話したことはすでに、母の頭の中で消失したのか、消失させたのか、それとも、狂っているのか、私にはわからないが、妹達が住んでいる土地の名義について、まったく考えを変えていた。

この女（母）はなぜ、たとえ、妹に非があっても、（別に不貞を働いたわけではなし、ただ、一時、生活苦のために酒に溺れていただけなのに）一昨年の暮れの午前零時近くに父と母を電話で呼び出して、泥酔した妹をさんざん殴り、父に向かって、「お前の教育が悪いから、家族は迷惑を被っている、引き取って欲しい」と母や父を罵倒した男におべんちゃらを言うのだ。

あの、寒い夜、帰宅した父は妹を怒るわけでもなく、ただただ、泣いて、「なにもあんなに殴らなくても」と言っていた。

あの男は４９日法要について訊ねるので、私は、母と妹と私の３人、家族のみで行います、ときっぱりと言って、体調が悪いのでこれで失礼します、と言って席をたった。つまり遠まわしで来て欲しくないと言ったのだ。

父が過ごした部屋　空っぽの部屋母が全部処分した。（実は母は粗大ゴミの連絡を入れたら、すでに世帯主が亡くなっているので受付出来ないと言われて、私が区役所やら、年金事務所に手続きをしにいったというのが、本当の理由だ。）こういうことはものすごく素早い女である。父が死んで、ベッドの引き上げが済んだ後、寝室に飾られた父の両親の写真を取り外し欲しい、もう他人の写真だから捨ててくれと言った。私は、母に自分の両親の写真は写真立てに入れて眺めているのに、それは人でなしのすることだと言った。翌日デジカメで写真を撮って、（後から考えると、スキャンすれば良かったのだ）小さな写真たてに父の両親の写真を入れた。

妹と甥っ子２号が１月２日やってきたとき、妹から、彼が家に持ってきた香典５万円を返して欲しいと言ったそうで、私も母もあきれて、甥っ子には悪いが、あんたのお父さんってどうかしているよ、と言ってやったくらいだ。　甥っ子２号は僕は父さんも好きだし、母さんも好きだからとのみ答えた。

親戚や近所の方から、妹さんがずっと泣いていらしたわね、と声をかけられるたびに、私は、自分の親不孝を棚に上げて、「ええ、妹は親不孝者でしたから」とそのたびに答えた。

父の死の直前、妹は父に抱きついて泣いて、自分の親不孝を許してください、お父さんの寿命を縮めて、ほんとうにごめんね、と泣きじゃくっていた。通夜、告別式とも夫の傍には決して座ることはなかった。

父の部屋の出窓に置いておいた魔除け父が自力でなんとか、２Fの自室に上っていた去年の５月まで、ずっと、このお守りを置いておいた。

母は「あなたにも居住権ってものがありますものねぇ」などと言っていて、私はめまいすら感じた。

妹の亭主が帰った後、私は母と大喧嘩をした。

「ねえ、お母さん、あなたアルツハイマー？」
「妹は葬儀の席でさへ、お酒を一滴も飲まなかったのよ？」
「あの男は見舞いに来てほしいと連絡しても来なかった人なのよ？」
「どうして、妹の不利になるような事を言うの？」

甥っ子１号はすでに、自宅を売って、お金を２等分して離婚しろと言っているのに断固として拒否している男なのだ。（たぶん金がなくて、出て行けないのだ・・・）

母が喪主挨拶を奴に頼んだ時には妹は絶対嫌だと泣いた。私もここはなにがあっても譲れないと言って、母を負かした。

妹は彼が４９日法要に出るなら自分は出ないと連絡してきた。母の葬儀も出席しない、縁を切りたい、喪主も私ではなく奴に頼めと電話をかけてきた。

私は、初めて転職をしたときに、母から「１つの会社に一生勤められない人間はまともじゃない」とののしられた。
会社をリストラされた時には「世間体が悪いから」と何度言われたことか・・・

そんな時の父はいつも、ノンシャランとして、「もう、さんざん、働いたのだから、家に居ろ」と言ってくれたものだ。

私の一生の不覚は稼いでいる間に自分のマンションを買わなかったことだ。

母には悪いが、早く、全財産を持って老人ホームに入ってほしい。

頂いたお金は返した。　母からびた一文金を受け取りたくない。

お互い今後干渉せず、食事も別にすることにした。　父の代りに母に死んでほしかった。

私は母をどうしても理解できない・・・