初めがあるから終わりがある

2011年 12月 22日 冬至 木曜日 曇り どんよりとした1日で、寒かった。 この場合のどんよりとは私の精神状態にもよるのかもしれない。父の大量の洗濯物が出るので朝一番に洗濯して干したが、乾くことは無かった。

昨晩の父は夕食をまったく食べず、ひたすら眠っては目を覚まし、唸り声を上げるという繰り返しで、そのたびにどこか痛むのかと問うと、父は拳を出す。父の拳は中指を高い位置で折り曲げて、(元気なころの父なら)渾身の力を込めたら結構痛いであろうな、という拳である。つまり、ほっといてくれと言う意味だと想った。そうは言っても、水分を摂らせぬばならず、時折冷ましたお茶を飲ませた。

本日の空
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月曜日に医師が来た時に、父は「体のどこが痛むのかわかりません。でも体が痛みます」と答えた。以前から、痛みどめは処方されており、薬は飲んでいる。でも、食事の際に車椅子に移動する際などは案外元気であった。昨晩は母と何度も相談したが、結局医師に連絡は取らず、朝まで様子をみることになった。

昨晩は大人しく眠ったそうで、尿量はやはり550ccくらい(目分量)あった。朝食は、一応、上着を着せて、車椅子に座らせたが、(もう、クラゲのようになってしまって、私でも父を軽く持ち上げられる)。父は、車椅子で眠ってしまう。なんとか、イチゴ2個とリンゴ一かけらを食べさせると、もう食べないと箸を置いてしまう。母が口元までご飯をもっていっても、拒否して、すぐに車椅子で眠ってしまう。仕方なく、ベッドに寝かせた。

入浴サービスさんが、11時過ぎに到着して、父を柚子湯に入れてくださった。スタッフの方は父に柚子を見せたが、ほとんど反応せず。ただ、ありがとうとだけは言っていた。(昨日、私が大きなビニール袋が柚子でパンパンになった物を見せた時には拳をあげた。まだ他人に対する礼儀だけは残っているのだ。)

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本日のお昼: 釜揚げうどん 薬味 ネギ、生姜、柚子 水菓子:バナナ (写真なし)

医師から、寝たきりになると足が固まってしまうので、出来る限り車椅子に座らせてくださいと言われていたが、いまさら、そんなことをしてなにになるのだろう?もはや、車椅子に移動させることは父にとっては拷問であると想って、お昼から、ベッドにベッドテーブルをセットすることにした。

父はバナナを半分のみ食べて、ふたたび眠ってしまう。

昨日の晩、入浴サービスさんから電話があって時間変更(本日午前11時を午後2時へ変更のお願い)だったのだが、ちょうどその時間に母が換気扇の掃除をお願いした業者さんが来る予定で、裏水道で換気扇を洗いたいという話だったそうで、申し訳ないが断った。

入浴サービスさんが居る間に電話があり、まず、事前に換気扇を見せて欲しいということで、(そんなことはやる前にしらべておくべきで、おそらく、綺麗にならなくてお金を払わなかった客がいたのだと想う)母がキッチンに通すと、男性の業者さんが、これは古くて、(あたりまえだ、すくなくとも30年くらいたっている。私が、毎年掃除していた。ほんとうは外して洗うと綺麗になるのだが、私にはどうやっても留めているビス外すことが出来なかったので、脚立に上って、掃除していた。)掃除してもたいして綺麗にならないと男性に言われて母は納得したが、いっしょに来た、外国人の女性は強いなまりの日本語で、掃除をしないと、私にはお金が1円も入らないのだから、掃除をしようと何度も、下見の男性に食い下がっていた。

母はポストに投げ込まれたフライヤーで換気扇の掃除を頼んでいた。(きっと激安だったのだ。)ケチな母にしては珍しいとおもっていたが、たぶん、私に掃除を頼みにくかったのと、あまり綺麗にならなかったのが不満であったのだと想うが、私に言わせれば、もう、全部取り替えた方が良い時期で、これ以上は自分でやってみろ!とういう気分であった。それにしても、なんとしても掃除を請け負うという外国人の女性の剣幕には迫力があって、この人も生活がかなりひっ迫しているのだ、なんだか、気の毒なような哀れな気がして余計に滅入った。

入浴サービスさんには、いつもの野菜ジュースとかぼちゃの煮物を出した。(冬至の日に柚子湯に入って、かぼちゃを食べると1年風邪をひかないと言われている。)結局、換気扇の掃除はしなかったので、予約時間の変更が出来たので、申し訳なく思った。 

父の呻き声を聞いてはベッドを覗き、なにか飲むかと問う。そんなことをくりかえして、午後は3時前にまさにジムのバッグを持ってでかけようと階段を下りると、叔母夫婦がお見舞いに来られた。寒い中、東京で行われるクラシックのコンサートへ行く途中でお見舞いに来たそうだ。

母は私にコーヒーを入れろ、茶を入れろ、と命じる。傍で叔父から、腰が痛むのではないですか?腰マッサージしてあげください、と言われて、結構、むかついた。(が、大人なので、はいと返事をしておいた。)早く帰ってくれてありがたかった。

見舞いにきてくださるのはありがたいが、ごちゃごちゃ言わないでくれよ。これでも精いっぱいやってるんだ。叔母はもう、長くないよ、というので、医学的言っても、年は越すと想いますと結構強い口調で言い返した。

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その時がくれば、医師がきちんとその旨を家族に知らせるでしょ・・・

ふっと、先日終了したNHKBS 火野正平 こころ旅で最後に火野正平さんが、

「初めがあるから、終わりがあるやん」と言っていた。

父に静かな終わりが来ますように・・・

明日からは寒さは続くが、とりあえず、日が1日、1日伸びていくのだ。

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この記事へのコメント

ロータス
2011年12月23日 21:29
沢山眠るのは、体力を保つ為。眠っていても、痛そうな場所にホットタオルを入れてあげるとか、側で色んな楽しかった話をしてあげるとか、まだまだやれる事は沢山在りますよ。医学的な事よりも、家族でしかわからない、つながりを大事にしたほうがいいかなと思います。